会社、組織でよくある間違い

「お役に立てない」はモッタイナイ!

「お役に立てない」と言うことってありますか?これって謙遜なのでしょうか?
企業の採用のお手伝いをしていて思うことがあります。少しハードルを上げて「〇〇してほしい」「期待している」と伝えると「私にはお役に立てないので」と辞退される方が多くなってきたように思います。企業としては、期待して「〇〇もやってほしい」「こんな役割を担って欲しい」と思うのですが、応募者は「そんな責任ある仕事は・・・」「難しそうなので私には荷が重い・・・」その後決まって「私ではお役にたてない」となるのです。
募集が「即戦力」であっても,最初から100%は期待していないと思うのです。それなのに最初から「辞退」するのはモッタイナイと思うのです。もっとモッタイナイのは、謙遜のように「お役にたてない」という逃げ口上なのです。
やる前から、何もしないうちに「お役にたてない」は、「できない」と言えないが故の「言い訳」聞こえてしまうのです。
採用する側としても、最初から「お役にたてない(=できない)」ではなく、「お役に立てるように頑張る」と言ってもらった方が採用の甲斐があるのではないでしょうか。もちろん本当にスキル以上のことを要求されるケースもあります。ただ、最近「お役にたてない」と辞退することが本当に多くモッタイナイと思います。何らかの縁で応募してきているのです。もっとチャレンジして欲しいと思うのです。
実際に求人案内の方と話すと、「責任」「やりがい」よりも「条件」「仕事の楽さ」を考える人が多くなっているらしく、本当にモッタイナイと思うのです。家族といる時間よりも睡眠よりも長い時間関わる会社だからこそ、仕事だからこそ、やりがいが持てることに取り組んでもらえると良いなと思います。
やる前から「お役にたてない」って言う方ですか?まず「やってみる」方ですか?

 

 

自立するということ

自立と聞いたときに何を考えますか?お金の自立、心の自立でしょうか?
実は自立と言ってもいろんな支店があります。例えば「専業主婦だから自立できない」「お金がないから自立できない」これは本当でしょうか?
人それぞれの立場、ステージ、思いによって自立は異なると思うのです。「自分らしくいること」これが一番の自立なのです。
「自分らしくいるために」何が必要なのか・・・お金なのか、心なのか、知恵なのか。
スタートが違うと「子供がいるから」「転勤が多いから」「スキルがないから」いろんな理由で「自立できない」と思い込んでしまうのです。
自分の人生を自分であきらめるのはもったいない、まずは自分を見つめてみることからはじめてみませんか?
知らないことがハンデにならないために、選択肢の幅を「今」広げるために、たくさんの知恵を持っていて欲しいと思うのです。

 

 

「何でもできる」は「何にもできない」

 

自分の得意なことってありますか?器用に出来てしまう方ですか?
経営者や起業希望の方とお話ししていて出てくる言葉があります。「それもできます」「何でもできます」そのときに申し上げるのが冒頭の「なんでもできるは、何にもできないと同じ」なのです。もちろん、本当に何でもできるのかもしれない。でも頼む方としては、何が得意でどこが弱いのか、が見えていないと何をどこまで頼んで良いのかわからないのです。
だから、結果として貴社は、アナタは選ばれないことになってしまうのです。もし、全て出来るのなら「組織で〇〇部署と△△部署があるので、どちらも出来ます」や「アライアンスの仲間がいるので対応できる」と、全て自分ではないことを明確にする必要があると思うのです。
だって、同じ頼むのなら専門家に頼見たいと思うから。何でも屋さんは便利だから軽いこと・安くしたいときにしか重宝されないから。
専門家として認知されれば、逆に相手から「〇〇もできませんか?」「〇〇できる人紹介して下さい」と言われるようになります。広げるとその存在がぼやけてしまいます。絞って刺さるものがあればそこから広がる。絞ることが被とがることになるのです。
専門家として依頼されたいですか?取り替えのきく便利屋さんとして依頼されたいですか?

 

劇薬は劇薬でしかないから

特効薬って欲しいと思いますか?過度な変化って受け入れられますか?
事業主や役員と話していて出てくるのが「一気に変われる方法はないのか」「すぐに上手くいく方法はないのか」という質問です。
回答は「劇薬は劇薬でしかないから・・・」つまりやむを得ない時に使う即効薬としては致し方ない。でもこれをいつも使っていたら、体が壊れてしまう。だって、即効性がある=ある意味劇薬だから。
理想は漢方のように徐々に、或いは自力で速やかに治すことだと思うのです。
会社に自力で治す力がないときに私たちのような専門家が漢方を処方したり、別の治療法をアドバイスすることで、過度に負担を掛けることなく「上手くいくようになる」のです。
だから、会社が変わる・良くなるのに特効薬はない!劇薬を使えば社員にムリがかかる、だから地道に一歩一歩向き合うしかないと思うのです。
これはプライベートでも同じ、急に良くなったのなら劇薬でないかどうか、過度に負担が掛かっていないか、問い掛けてみる必要があるのではないでしょうか?
急激な変化を望みますか?長続きする変化を望みますか?

  
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